ロッテ「キシリトールタブレット」
MINTIA、FRISK等の代替品になり得るか?
ロッテ「キシリトールタブレット」
<名称>清涼菓子
<内容量>30g
【グレープ】-----------------------
<原材料名>食物繊維/甘味料(キシリトール)、乳化剤、リン酸一水素カルシウム、着色料(クチナシ、野菜色素)、香料、フクロノリ抽出物
<栄養成分表示>1粒(標準1.0g)当り
エネルギー:3kcal
たんぱく質:0g
脂質:0.02g
炭水化物:1.0g
食塩相当量:0.0002g
【イチゴ】-----------------------
<原材料名>食物繊維/甘味料(キシリトール)、乳化剤、リン酸一水素カルシウム、香料、野菜色素、フクロノリ抽出物
<内容量>12g
<栄養成分表示>1粒(標準1.0g)当り
エネルギー:3kcal
たんぱく質:0g
脂質:0.02g
炭水化物:1.0g
食塩相当量:0.0002g
この商品、自分用に購入して良いのか迷いました(笑)
2歳頃からと書いてあるし、パッケージもでっかく「しまじろう」なのでさすがに…。
注意書きも明らかに子供を前提とした記載ですが、決して大人が食べてはいけないという表示はありません。というわけで(?)ものは試しで買ってみることにしました。
値段はスーパーで税込198円でした。FRISKと同じ位の値段でしょうか。1粒1gなので30粒入りです。
購入に踏み切ったのには理由があります。MINTIAやFRISK的な清涼系タブレットは、必ずと言っていいほど人工甘味料(特に「アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物」が多いです)が含まれており、代替品をずっと探していたためです。
こちらの商品は甘味料はキシリトール100%です。これは代替品として使えるのでは?と思いました。
さすがに味にパンチはありませんが(当たり前ですが笑)、口が寂しい時には十分重宝すると思います。ただこの袋のまま持ち運ぶのはちょっと恥ずかしいので、空きのFRISKケース等に詰め替えた方が良いかもしれませんね。
注意書きには下線付きで、「歯みがきのごほうびとしてもお召し上がりになれます。」と書いてあります。大人でも、寝る前に口が寂しくなった際の切り札としても使えるかもしれません。(笑)
ロッテの商品ページを閲覧していた所、大人向け版(?)も発見しました。こちらも甘味料はキシリトール100%です。トクホのようです。
ただこちらの商品の方が値段も大人向けのようです…
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余談ですが、自分はMINTIAやエナジードリンクを始め人工甘味料を大量に摂取していた時期がありました。その頃に受けた健康診断で、肝機能の数値が基準値を超えてしまい、病院をたらい回しにされる憂き目に遭いました。。
病院では原因が判明しませんでしたが、その後人工甘味料の摂取に気を付け始めて以降、肝機能の数値は正常範囲に戻り、体調も良くなりました。この時の経験が、食品成分に興味を持ち始めたきっかけにもなっています。
もし心当たりのある方がいらっしゃれば、「アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物」「アセスルファムK」「スクラロース」といった人工甘味料の摂取に気をかけてみても良いかもしれません。
「調味料(アミノ酸等)」について+α
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新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い致します!
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先日、味の素の食品工場見学に行ってきました。
↓工場見学の記事はこちらです。もしご興味があれば↓
味の素の代表商品といえばやっぱり「味の素」ですね。原材料名欄に記載の通り、この商品はまさしく「調味料(アミノ酸等)」です。
↑味の素公式HPより。味の素®|商品情報|味の素株式会社
「調味料(アミノ酸等)」という表記は様々な食品で頻繁に見かけます。色々な原材料が集約されているのだな、とは何となく分かるのですが、これが良い機会だと思い調べてみました。
調味料(アミノ酸等)とは?
超ざっくり言うと、調味料として使用されている食品添加物の集合体です。
調味料の中でも、化学的に合成・抽出されたものは食品添加物に分類されます。
添加物としての調味料は、アミノ酸、核酸、有機酸、無機塩の4グループがあり、表示上は調味料(○○)のようにそのグループ名を記載することとなっています。
ただし2種類以上のグループを使用する場合は、そのうち代表的なものを記載し、その他は「等」と表現します。
例えば「味の素」は、
・グルタミン酸ナトリウム(「アミノ酸」グループ)97.5%
・イノシン酸ナトリウム(「核酸」グループ)1.25%
・グアニル酸ナトリウム(「核酸」グループ)1.25%
で構成されており、2グループの添加物が含まれているため、表示上は「調味料(アミノ酸等)」となっています。
※なお、「調味料(アミノ酸等)」以外にも「(核酸等)」「(有機酸等)」「(無機塩等)」もあり得るようですが、私は見かけたことが無い気がします。。
何でも「調味料(アミノ酸等)」に集約されていそうな気もしますが、どの添加物が調味料のどのグループに該当するかは、食品表示基準の別添に一覧化されています。
そのため調味料の用途でない添加物はこの表示には含まれず、別記されます。
<例>下記商品の「グルタミン酸カルシウム」「ポリグルタミン酸」は「調味料(アミノ酸等)」とは別記されています。
↑味の素公式HPより。丸鶏がらスープ<塩分ひかえめ>|商品情報|味の素株式会社
「化学調味料」の表記
ちなみに「化学調味料無添加」といった表記をたまに目にします。
下記商品には、確かに「調味料(アミノ酸等)」などの記載はありません。
化学調味料無添加のガラスープ130g | 中華 | 商品 | ユウキ食品(YOUKI)
この商品の小袋版(写真)は100円均一でも販売されているため個人的にはお勧めです。
この「化学調味料」という用語は、具体的な商品名称を使用出来ない公共放送(NHK)で使用された事が始まりで、以前は主流であったようですが、現在は行政用語としても「うま味調味料」という呼称で統一されているようです。
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<参考URL(既出以外)>
用途別 主な食品添加物 調味料|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局
食品表示法等(法令及び一元化情報)|消費者庁
うま味調味料 - Wikipedia
<その他参考>
グルタミン酸カルシウム→グルタミン酸ナトリウム(調味料/アミノ酸)と同じうま味を持ち、しかもナトリウム量を増加させないらしい。確かに食品添加物/調味料の一覧には記載がない。
グルタミン酸カルシウム - Wikipedia
ポリグルタミン酸→増粘安定剤
ポリグルタミン酸 - Wikipedia
[工場見学]味の素川崎工場
先日、味の素の川崎工場に工場見学に行ってきました。
今回はその概要に関して記載しています。
【味の素・川崎工場】
理由
今回自分が味の素・川崎工場に見学先に選んだ理由は、
・1名からでも参加可能
・駅からのアクセスが近い
・ネット予約が見やすく分かりやすい
です。以前から食品工場の見学には興味があったのですが、工場が市街地・駅から離れていたり(車必須の所も多い)、1名で気軽に参加出来るものが意外に少なかったりで、なかなか実現出来ていませんでした。
ただ何だかんだで、行ける日に上手い事予約枠があったことが一番の理由です。
アクセス
味の素川崎工場の工場見学は、「うま味体験館」という所から発着しています。
京浜急行「鈴木町」駅から徒歩1分という抜群のアクセスです。
ちなみに駅名は味の素創業者の鈴木三郎助さんが由来だそうです。味の素の城下町ですね。
見学参加者はここに集合し、バスに乗車して工場の中に入ります。
ちなみに無料ロッカーがあるので、余計な荷物は預けて身軽に見学に向かうことが出来ます。
工場見学概要
「ほんだし」「味の素」「CookDo」の3種類のコースがあり、各90分です。
1日数回コースがあるため、予約枠があれば、1日2コース以上に申し込むことも可能です。私は「CookDo」「ほんだし」の2コースに申し込みました。
(なお、一部内容が重複している箇所もあります。)
↑工場見学パンフレットより(写真が反射していてすみません。。)
工場内で見学出来る箇所は検査・包装工程がメインで、製造工程は基本的に含まれません。写真撮影も一部を除き不可となっています。
その代わりいずれのコースも、工場見学のみでなく、体験や試食等が含まれています。工場見学というよりは、工場見学付きのエンターテイメントです。子連れの参加者が大半で、見学内容も親子向けたといった感じです。
そのためガチな工場見学を期待される方にとっては、少しイメージが違うのではないかと思います。
とはいっても非常によく出来た内容であり、かつ全て無料にも関わらずホスピタリティ満載で、味の素という会社の印象は非常に良くなりました。
コースの最後にはお土産も頂けます。自分は2コース参加したため、お土産も2セット頂きました。少し申し訳ない気持ちです…。
その他
なお、「うま味体験館」にはお土産施設も併設しています。ホスピタリティ満載で罪悪感を感じてしまった場合は、こちらでお土産を購入して帰りましょう(笑)。
自分は普段「丸鶏がらスープ」よく購入するのですが、今回はあまり店頭で見かけない「干し貝柱スープ」にしました。
丸鶏がらスープ|商品情報|味の素株式会社
↑5本入りスティックタイプ:写真上段の120円の商品)←これ100円均一で買えます。
味の素KK 干し貝柱スープ|商品情報|味の素株式会社 ※写真左下
味の素さん、どうもありがとうございました!!
ココウェル「ココナッツファイバー」
ココウェル「ココナッツファイバー」
<名称>ココナッツファイバー
<原材料名>ココナッツの果肉
<内容量>250g
<栄養成分表>(100g当たり)
エネルギー:346kcal
たんぱく質:15g
脂質:13g
炭水化物:63g
糖質:23g
食物繊維:40g
食塩相当量:0.1g
ココナッツ関連商品はココナッツオイル、ココナッツミルク、ココナッツシュガー等多岐に渡り、多くのメーカーから様々な商品が発売されています。
ただ「ココナッツファイバー」という名前の商品は、自分はこれしか見かけたことがありません。
本ブログ執筆現在(2018年末)で「ココナッツファイバー」と検索しても、この商品以外にヒットするものは繊維素材ばかりで、そもそも食品ですらありませんでした(笑)
この商品の存在を知ったのは数年前なのですが、栄養成分表を初めて見たときはとても驚きました。
100g当たりの食物繊維量が40gです。そして原材料は「ココナッツの果肉」のみで、別途食物繊維を添加している訳ではないようです。
そして、ココナッツ商品は脂質が多いイメージですが、こちらの商品は脂質が少な目であることも特徴的です。(脂質が良い悪いと言うことではないです)
ココウェルさんのHPによると、「ココナッツファイバー」とはココナッツの果肉からココナッツミルク・オイルを絞り取った残りを粉末にしたものだそうです。
(ココウェルHPより引用:ココナッツ専門店のココナッツ食物繊維 | (公式)ココウェル)
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」によると、ココナッツパウダー(果肉を粉末にしたもの)の栄養成分は、
エネルギー:668kcal
たんぱく質:6.1g
脂質:65.8g
炭水化物:23.7g
食物繊維総量:14.1g
となっており、元の果肉に食物繊維が14.1g含まれていることが分かります。
確かにそう言われると、この果肉からココナッツミルクとオイルを絞り取った後、相当量の食物繊維が残ることにも合点がいきます。
味はココナッツの風味が残っており、ココナッツの味自体が苦手でなければ普通に美味しく頂けると思います。
ヨーグルト等にかけたり、お菓子などの材料として使用するなど色々用途がありそうですが、そのまま水(+お好みで甘味)と混ぜてペースト状にして食べても美味しいです。ちなみにものすごく水を吸います!
実店舗での取り扱いはあまり多くありませんが、ココウェルさんのHPで確認することが出来ます。※店舗により取り扱い商品が異なるようです。
お取り扱い店舗|ココウェル-ココナッツ製品・ココナッツオイル専門店-
また、時折百貨店やイベント等で特設ブースが出ているため、そこで商品を購入することも可能です。(時間とタイミングが合えばですが)
HPトップの「最新ニュース」欄に月毎にイベント情報が掲載されているため、あらかじめ狙いを定めることも可能です。
ココナッツ製品・ココナッツオイルの専門店|ココウェル【公式】
もちろんオンラインでも購入が可能です。商品単体だと送料分だけ高くなってしまいますが、一定金額以上で送料無料になる場合もあるようです。
ココナッツ専門店のココナッツ食物繊維 | (公式)ココウェル
価格は250gで税込1,029円(店頭料金・2018年12月現在)です。
お手頃という程の値段ではありませんが、ココナッツの風味がありながら低脂質、高食物繊維という非常に面白い商品だと思います。
ココウェルさんはココナッツ専門店ということもあり、他にもこだわった商品を多く取り扱っています。そちらももしご興味があれば!
「増粘多糖類」とは?(食品表示)
食品表示で「増粘多糖類」という用語をよく見かけます。出現頻度が高いので逆にあまり気にしていませんでしたが、そういえばと思い調べてみました。
「増粘多糖類」とは?
増粘多糖類とは、主に食感やとろみを調整する目的で使われる粘性の高い多糖類のことです。
多糖類とは、多数の単糖が鎖のように結合した物質のことです。メジャーなものとしては下記などが挙げられます。確かに良く見かける気がしますね。
これら多糖類を単体で使用している場合は、その名称を記載する必要がありますが、2種類以上の多糖類を増粘安定剤として併用した場合は、略称として「増粘多糖類」と表示することが出来ます。
・多糖類を単体で使用
<例>「増粘剤(アラビアガム)」
・多糖類を2種類以上使用
<例>「安定剤(増粘多糖類)」
「増粘多糖類」と表記がある場合、上記で挙げたような多糖類が2種類以上使用されていることになりますが、その内訳は表示からは判明しません。
(メーカーに問い合わせれば分かるかもしれません。)
「増粘多糖類」と「〇〇(増粘多糖類)」
これから話の前提として、「増粘安定剤」の話からスタートさせて下さい。
増粘安定剤とは、水に溶解または分散して、食品に粘性や接着性をもたせる食品添加物のことで、総称して「糊料」とも呼ばれます。
使用目的により、①増粘剤、②安定剤、③ゲル化剤の3つに区別されます。
①増粘剤:食品に粘りやとろみをつける。
②安定剤:固体や液体である食品成分を均一に安定させ、形が崩れないようにする。
③ゲル化剤:液体をゼリー状に固める。
※上記①②③は、単に「糊料」と表記されることもあります。
増粘剤・安定剤・ゲル化剤又は糊料を使用する場合、その用途名を併記しなければならないルールがあります。
・<例>「糊料(キサンタン)」「安定剤(ジェラン)」
但し、添加物を含む旨の表示中「増粘」の文字を含む場合、「増粘剤」又は「糊料」の用途名を省略することができます。
すなわち、増粘の用途であれば、「〇〇(増粘多糖類)」という表記をしなくても、単に「増粘多糖類」の表記のみでもOKということです。
・<例>省略ルール適用:「増粘多糖類」のみの表記
・<参考>原則通り記載:
「糊料(増粘多糖類)」(増粘剤以外の用途と思われる)
「安定剤(増粘多糖類)」※既出の写真と同じです。
「〇〇(増粘多糖類)」という表記と、単に「増粘多糖類」という表記の両方が存在するのはこのルールが理由のようです。
<参考URL>
・多糖類概要 | 多糖類.com | DSP五協フード&ケミカル
・用途別 主な食品添加物 増粘剤、安定剤、ゲル化剤又は糊料|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局
・加工食品(添加物)|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局
※もし記載に誤り等発見されましたら、ご教示頂けますと幸いです。
三幸産業「野菜たっぷりみそ汁の具」
超手軽に海藻サラダが作れます。
三幸産業「野菜たっぷりみそ汁の具」
下記が製造会社のHPですが、商品の詳細情報は特に掲載されていないようです。
会社案内 | 加工食品OEM | 株式会社 三幸産業
<名称>農産物海産物加工品
<原材料名>乾燥キャベツ(キャベツ、ぶどう糖)、乾燥にんじん(にんじん、ぶどう糖)、湯通し塩蔵わかめ、乾燥玉ねぎ、乾燥ねぎ、乾燥チンゲン菜(チンゲン菜、ぶどう糖)
<内容量>55g
<栄養成分表>(1袋55g当たり)
エネルギー:179kcal
たんぱく質:4.0g
脂質:0.8g
炭水化物:43.6g
ー糖質:34.3g
ー食物繊維:9.3g
食塩相当量:1.8g
本来は汁物の具として使用することが一般的だと思いますが、自分はお湯で戻してそのままサラダにしています。(よくよく見ると商品パッケージの説明にも【海藻サラダに】と書いてあります。)
自分はついでに乾燥きくらげ(業務スーパーで購入。1袋200円ちょい位) も水戻しして、上記海藻サラダに足しています。
水(お湯)だけですぐに作れて、生ごみも発生しないので楽ちんです。
ぶとう糖が使用されているようなので、気になる場合は戻した後に洗い流したら良いかもしれません。
場所により違うかもしれませんが、近所のスーパーで税込213円でした。戻すとかさが増えるので、1回で使い切ることもまず無いと思います。そう思うとリーズナブルな気がします。
たまたまうちの近所のスーパーでは一番これが良さそうだったのですが、類似商品は他にもあると思われるのでそれでも良いと思います。
生野菜サラダがあまり好きでない方に特におすすめです!
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話が脱線しますが、自分はふるさと納税の残り枠を乾燥野菜に使いました。
検索すると色々ありますが、鹿児島県錦江町の乾燥野菜ミックスにしました!
↑乾燥野菜ミックス5袋。(えのきチップスはおまけだそうです。)
【ふるさと納税】No.1052 乾燥野菜ミックス
還元率は決して高くないと思いますが、健康的だし日持ちもします。ふるさと納税の枠がまだ残っている方、こういうのもありだとご参考頂けると幸いです。
トランス脂肪酸・2種類の発生パターン
「トランス脂肪酸」という言葉を良く耳にします。
とにかく悪いもの、というイメージだけははっきりあるのですが、ある書籍を読んで、トランス脂肪酸の発生過程には主に2種類(天然を除く)あることをつい最近知りました。
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トランス脂肪酸は自然界にもわずかに存在しますが、毒性が強いものは、ほとんどが加工や加熱など人工的に手を加えた時に生じます。
トランス脂肪酸が生じる主な条件としては、次のような場合があります。
1) 植物油などに水素を添加して硬化させて、固形にする場合
→一般的に「トランス脂肪酸」というと、こちらを指しているのではないかと思います。マーガリンがその代表ですが、ファットスプレッド、ショートニングなどもマーガリンと同類であると言えます。
お菓子やパン等で「ファットスプレッド」「ショートニング」の表示をよく見かけますが、自分もあまりよく分かっていませんでした・・・。
ファットスプレッド
ファットスプレッドは「マーガリン類」に属しており、ざっくり言うとマーガリンとの違いは「油脂含有率」です。マーガリンは80%以上、ショートニングは80%未満です。
ショートニング
マーガリンから液体や添加物を除去し、純度を高めてクリーム状にしたもの。さくっと、ぱりっとした食感を出すため等に使用されます。
2) 植物油などを高温で揚げたり、炒めたりする場合
→高温で調理された揚げ物等が該当します。
ただ、農林水産省HPによると、
「農林水産省が加熱による油脂中のトランス脂肪酸濃度への影響を調査した結果、通常の揚げ調理の条件下における油脂の加熱(160~200℃)では、同じ油を何度も繰り返し加熱したとしてもトランス脂肪酸はごく微量しか生成せず、その影響は無視できることを確認しました。」
とのことです。そのため2)のケースは一般的にあまり注目されていないのでしょうか。
私は料理に明るくないため、200℃以上の高温状態がどの程度起こり得るものなのかは分かりませんが、
・同じ油を何度も繰り返し使用した場合、微量のトランス脂肪酸が発生している
・『通常ではない』200℃以上の高温の場合は国レベルでは未検証
であることは言えそうです。
なお農林水産省HPでは、サラダ油などの精製した植物油にも、微量のトランス脂肪酸が含まれているものがある旨について言及しています。植物や魚からとった油を精製する工程で、好ましくない臭いを取り除くために高温で処理することにより、油に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸が出来ることがあるとのことです。
参考URL
農林水産省/マーガリン類の日本農林規格(ファットスプレッド)
「マーガリン」と「ショートニング」は危険な油!? 世の中の加工油脂を解説
参考書籍
アイザック・H・ジョーンズ. 世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術
-----------------------おまけ:海外と日本の対応(2018年12月現在)-----------------------
米国では2018年6月より部分水素添加油脂(トランス脂肪酸を含む油脂)の規制を開始しました。
EUでは2018年10月4日に、「消費者に販売される食品中のトランス脂肪酸(動物性脂肪に含まれる天然由来のものを除く)の濃度を、最終製品中の脂質100 g当たり2 gを超えないようにしなければならない」とする規制案が公表されています。
EUでは2018年10月、消費者に販売される全ての食品中のトランス脂肪酸の濃度の規制案を公表ししました。またEU加盟国の中には、デンマークのように独自に規制を行っている国もあります。
日本では現在、トランス脂肪酸の使用量の規制等は特段実施されていません。日本では欧米と比べて摂取量は比較的少ないこと、天然・加工含め多くの種類があるトランス脂肪酸のうち、どのトランス脂肪酸が悪影響かについて十分な情報が無いこと等が理由として挙げられています。